出逢い

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妖精の男の子は、大きな声で言った。 「早く!早く!」 スピネルは、胸騒ぎを感じた。 スピネルは、妖精の男の子を腕に抱いて〈フライングボード〉を動かした。 北部街道・中央部『詩の泉』 泉の傍に一人の男性が倒れていた。 その周りには、数十人の妖精達がアタフタと走っていた。 その妖精達の手には、持ちきれないほどの薬や包帯を持って、男性の治療をしていた。 だが、思ったより傷が深く塞がる様子がなかった。 このままだと男性は助からない。 紫色の服を着ている妖精が、切り株の上に止まっている鳥に聞いた。 「まだ、ホップは帰ってこないのか?」 鳥は首を横に振って、空高く飛び上がった。
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