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「見ーえーねー！テカってる頭が邪魔で転校生の顔がわかんないよ…」
職員室のドアから覗いている雅人が残念そうに言った。
テカってる頭の奴はうちの担任の中原だ。
中原はこちらに背を向けて転校生と話しているようで、転校生の体がちょうど全部隠れていた。
キーンコーンカーンコーン
「あ、チャイムった！！」
雅人が叫ぶ。
「チャイムったってなんだよ…」
「わかんねぇの？『チャイムが鳴った』の略だよ！」
いやいやいや、説明しなくてもそれくらいわかるから。
俺が言いたいのは…まぁいいや。
「まぁ、転校生は教室で見れるし今は我慢しようぜ」
「…そだな！夢は大きく持たなきゃな！！」
うん、よくわかんねぇ！
とにかく、俺らは教室に向かうことにした。
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