第1章

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「今夜の生贄にと捕まえてきた、1年っすよ。」 背中を押され、槙という人に差し出される。 恐怖で体はがちがちだった。 「ふ~ん、でももう生贄は必要ないからねぇ。」 もしかしたら帰らせてもらえるかも、と期待したのが間違えだった。 「僕らの奴隷にでもしちゃおっか。」 ここに足を踏み入れた以上無傷では帰してもらえないらしい。 青ざめたボクに、冷酷に微笑む槙。 この瞬間から、ボクの平凡な人生は幕を閉じ、不良の奴隷となったのだった。 ・
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