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「今夜の生贄にと捕まえてきた、1年っすよ。」
背中を押され、槙という人に差し出される。
恐怖で体はがちがちだった。
「ふ~ん、でももう生贄は必要ないからねぇ。」
もしかしたら帰らせてもらえるかも、と期待したのが間違えだった。
「僕らの奴隷にでもしちゃおっか。」
ここに足を踏み入れた以上無傷では帰してもらえないらしい。
青ざめたボクに、冷酷に微笑む槙。
この瞬間から、ボクの平凡な人生は幕を閉じ、不良の奴隷となったのだった。
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