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その時彼は、自分が旅をしていたのはこの為だったのだと、確信しました。
自分が今まで旅を続けてきたのは、この『笑顔』を、この少女と出逢うためだったのだと。
そして終わるはずのなかった彼の旅は、終幕(シュウマク)を迎えたのです。
孤独な日々も、傷だらけの過去も、これからはありません。
彼を迎えるのは、どんなことがあっても離れずにいてくれる『南』という少女の存在と、『イリア』という自らを表す名前だけなのですから…。
Fin.
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