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「あ」
そして、僕は辿り着いた。
音の出所。
血と肉片の海に。
「……あ」
腐った緑色の中に、高梨さんは座り込んでいた。
音の正体。
奇妙な形に変化し、不自然に歪んだ彼女の唇から、血と肉片が溢れ出た。
「まっ、だくん」
高梨さんは何故か泣いていて、見ないでと狂ったように叫びだして。
怪物の指が彼女の口の中に見えた瞬間、僕は銃を構える力を失い、突然激しい脱力感と眠気に襲われた。
……ダメだ、意識が。
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