第13章

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「・・・魅女、取り乱してもいいことない」 遠矢の声が聞こえた。 「・・・鞠、どうしてここに。 蒼龍は、どうしたの?」 ついに、遠矢は爆弾を落とした。 『・・・・蒼龍?』 「そうだよ。 鞠が、大切だって言ったじゃん。 蒼龍総長のことが、好きなんでしょ?」 蒼龍総長が、好き? 頭をよぎったのは、蒼龍での出来事。 忘れていた記憶が戻ってきた。 蒼龍での記憶が。 『・・・・思い出させないでよ』 私の声は、自分でもわかるぐらい震えていた。
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