例のばしょ

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一時間目が始まった。放課後まで僕にとって時間がない・・。 どうしよう・・。 今日、いつもりんと交わしていたあいさつがないから少々辛い・・。 (好きな人にあいさつができないってこんなに辛いんだ・・。) そんなことを考えながら一時間目をすごした。 休み時間はずっとりんを助ける方法を考え続けた。 りんの様子をみてみたらびっくりした・・・。 いつも薄いピンクに染まっていた頬は真っ青になっていて、目の下にはひどいくまができていた。 かわいそうなりんの姿をみて僕は心を痛めた・・。 ・・・・・気づくと、もう、四時間目まで終わっていた。 レベルの高い高校は寝ていても、話を聞いていなくても、教師たちはまったく怒らない。 成績が下がろうと話を聞いてないのが悪いから放置。 高校生になってから全て自己責任というわけだ。 だからいじめられていても、それさえ自己責任だ。 それが教師の考え・・。 ここの教師は使えない・・・! だからりんは僕が助けるしかない!今すぐ助けるからね。 (りん・・・。)
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