彼女救出

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「大丈夫・・?りん・・?」 僕は泣きつずけてるりんに言う。 「うん・・。」 「どうしてこのことを僕に言ってくれなかったんだ?」 りんは顔をあげて言った。 「どうしても夜には知られたくなくて・・。嫌いになってほしくなくて・・。それに・・まきこんでけがをしたら大変だから・・。だから、だから・・。言わなかったの・・。」 「分かったよ・・。でも、友達なんだから相談してほしかったなあ・・。次からは一人で抱え込まないでね、りん。」 僕がそう言うとりんは泣き止んだ。そして顔を赤く染め 「ありがとう・・。また友達でいてね・・。」 といった。 僕は胸が締め付けられたかのようにドキドキした。 (かわいい・・。) 「もう、帰ろうか、りん。遅いし送ってくよ。」 「ありがとう。」 こうして騒がしかった一日がようやく終わった。
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