序章

2/21
前へ
/24ページ
次へ
少年編---------- 時刻は16:00くらいだ。 神社のほとりに一人の少年がいる。 彼の容姿は小柄で男にも見えるし女に見えてどっち付かずの顔立ちだった。 学校帰りの少年はランドセルを肩から下ろし、鞄の中からモンスターボールを取り出す。 「出てきてジョン」 少年は野球ボール位の大きさの紅白色のモンスターボールを軽く投げると中から小柄で黒と灰色の毛並みの小さな狼ポケモンのポチエナが出て来て主人である少年の元に駆け寄る。 「よしよし、いい子だねジョン。今日のおやつはさっき採ったばかりの桃だよ、お食べ」 ジョンは嬉しそうに尻尾を振りながら桃を食べている。「ジョン聞いてよ。今日、学校に行ったらさ、上履きに画鋲がいっぱい入ってたんけどさあんな古典的なやり方は誰も引っ掛からないよね」 少年はジョンを撫でながら今日の出来事を語り掛ける「キュウウーン」 ジョンは少年の気持ちを察したのか慰めるように少年の体に擦り寄る。 少年はさっきまで気持ちが少し暗かったがジョンが慰めてくれたおかげで少し明るくなった。
/24ページ

最初のコメントを投稿しよう!

0人が本棚に入れています
本棚に追加