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「助けてください! 野党に追われてるんですどうかお助けを」
女は視界の先に救性主なる男を視認。なりふり構わず救いの手を求めた。
だが男は女の言葉に返事をしない。足下から頭まで嘗めるように女を見つめている。
東洋を思わせる容貌、肌も白く、それなりの美しさを誇り、布を纏った上からでもイカしたボディの持ち主だと判断できる。
女は当惑していた。男は表情一つ変えず、神妙な面持ちだったからだ。
常識を考えるならば、普通は『どうした何があった?』と応えるのがセオリー。
だが、この男は一介の男ではなかった。
「なんだあ、お前?」
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