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二人の村人が怒号を挙げて、手に持った刀でシード一味の二人組に斬り掛かった。 不意を突かれた二人組だったが、動揺した様子はなく、すぐさま腰に携えていた鉄製の刀剣を構えて応戦する。 交錯した武器と武器が、ガキィンと金属音を響かせて火花が散り、鍔迫り合いになる。 「ぐうぅぅぅっ!」 「ふいい、不意打ちとはやるねぇ……でもその程度の力じゃ、俺達は殺れないよ!」 「……っ!?」 剣をいとも簡単に弾き返し、開いた間合いを一瞬で詰め、がら空きだった腹部を前蹴りで攻撃。 村人はか細い呻き声を上げて、呆気なく吹っ飛び転び、ゴロゴロと腹を押さえてのた打ち回った。 「あっはっは、愉快愉快……おいそっちはどうだ?」 シード一味の男が振り返ると、もう一人の男は真っ赤に染めた刀剣を肩に抱えて、にたりと微笑みを浮かべていた。 男の眼下には首を切断され、骸と化した村人が転がっている。 「おいおい、あっさり殺っちまったのかよ! 俺は雑魚の断末魔を聴くのが最高の楽しみだっつうのに……」
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