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「ひ!? な、仲間を!? 欲ってな……ああああああぁぁっ!!」 直後、アナリューの心身に変化が生じる。形容し難い何かが這うように蠢いて、段々と思考回路を侵食していく。 頭の中が真っ白に霞みがかっていき、理性を司る大脳が麻痺し、何も考えられなくなってくる。 「な、なんだアイツ? 急に頭を押さえて苦しみだしたぞ!?」 「ねぇお兄ちゃん、何であの人お尻丸出しなの?」 パットの手から離れた少女が、ヘンジロウの臀部を指差して言う。 (あ、やべ、つい無意識に手が離れてた。いけねいけね) パットは少女の肩に手を置き、ヘンジロウから強引に目を逸らさせた。 「ほらダメだぞ。お子ちゃまはあんな破廉恥な人は見てはいけません!」 「はれんち? お兄ちゃん、はれんちってなあに?」 「あん? うーん、はれんちはあれだあれ! うんこを所構わずする人の事だ。だから見ちゃいけないよ。見たら破廉恥菌に犯されて、土石流のようにうんこが止まらなくなっちゃうぞ」 「えーうんこ止まらないのやだ! 臭いもん」 「だろ、じゃあお兄ちゃんのお手手で目を隠しときなさい。これで大丈夫だから」
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