濫觴

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学校の裏門から出て入り組んだ路地へ入る。家への近道だ。ところが、近道にはなるがこの一帯、問題があり――  「助けてください!!」 白が脇道へ目をやると、同じ学校の生徒、一年生だろうか、が不良たちに絡まれていた。そう。この一帯、かなり入り組んでいるせいでかなり治安が悪い。絡まれている生徒と一瞬目があった白だったが、見なかったふりをして通りすぎる。   (俺には関係ない。巻き込もうとするな) 弱者は虐げられる。それがこの世界の理だ。
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