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で、でもやっぱりなんかやだ!
なにか他に断る理由は・・・・・・ないね。
「じゃあ、みより。・・・・・・よろしく」
「先生と呼ぶです!」
「よろしくお願いします、みより先生」
いつの間に準備してたのか、おそらく伊達であろうメガネをかけてみよりは踏ん反り返っている。
くそ! 何で居候にまでこんな扱いなんだ? 前からそうだった、前からそうだったけどさぁ!
僕が本気で泣いていると、みよりはなにか思いついたように手を叩いた。
「ちなみに条件があるです」
鼻を啜りながら僕は応える。
「べつに、いいけど」
「じゃあ、健一は今日からテストが終わるまで、みよりの言うことをなんでもきくです」
一瞬にして鼻水が引いたよ。
「いや、」
「ちなみに拒否権はなしです。もう健一はみよりにお願いをしたわけですから、却下は受け付けないです」
んな、殺生な。
・・・・・・いや、なにか問題あるか?
今までも大して変わらなかった気がする。悲しいことだけど。
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