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あれ? 反応なし?
・・・・・・やばいよ、超死にたいんだけど。
なんだよ、実の妹に罵倒しろって。危ない変態じゃないか。僕は健全な変態であるべきなのに。
『何考えてるかだいたい想像がつくから言うですが、どっちにしろ大差ないです。一人で落ち込んでないでさっさと告れです』
デートから告白になってる!?
・・・・・・もういいや。
ここまで来たらどうなってもいい。
行くとこまで行ってやる!
・・・・・・告りはしないけどね。
僕は夏希の手をとると、両手でしっかりと握り締めた。その手を目線の高さにまであげる。
夏希は依然として無反応。ただ、あるとすれば、視線だけは僕を見ていた。
ということは、夏希も少しは意識してるってことだよね? そう考えないと僕の一人遊びだよ、ちくしょう。
僕は大きく息を吸う。そして言った。
「夏希、夕飯の買い物に行こう」
いや、これもデートだよ?
キーワードは広辞苑。
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