王族との接触

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盗賊達とアレスの前に現れたのは白馬に乗って現れた青年であった。 「待てい!! そこの悪党ども!」 白馬の上から青年は声を張り上げる。 「ああっ、お前らの悪事は例え天が許そうとも、この佐藤望が!! 五大商家である佐藤家、 その次期当主である佐藤望が!! 今年から軍学校へとトップの成績で入学するこの佐藤望が!! 眉目秀麗、頭脳明晰、品行方正たる佐藤望がぁ! あっ!!許さねぇえええええいっ!!」 ……………なんだ、ただの阿呆か。 歌舞伎のようなポージングと語尾を伸ばしながら 白馬に乗った阿呆は盗賊達へとそう言った。 誰だこの阿呆はーーーーあっ、佐藤望って名乗ってたか。 いや、まぁ名前なんてどうでもいいか。 どっから湧いて出てきたんだこの阿呆は。 ……………ていうか 「ちっさ。」 思わずアレスはそう呟いた。 白馬に乗った青年はおそらく165cmほどしかないだろう。 俺よりも頭一つ分は小さい。男のくせに。 ーーーーうん、ものすごく白馬が似合わない。 白馬が大きくて立派な分乗っている彼が哀れに見えてくる。 この阿呆チビ助は何で出てきたんだ?殺されるぞ。 ーーーー ーーー ーー ー 望sideーーーーー (…………誰が豆粒ヒヨッコチビ助だ!! あんの、いけすかねえイケメン金髪サラサラ長身木偶の坊がぁあああああああああああああああああああああたああああ!!!!!) 『いや、そこまでは言うとらんじゃろう。』 頭の血管が血切れるほど佐藤望はブチ切れていた。
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