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「"かしこさ"と、"うんのよさ"を。」
「ほう…。少々意外です。理由を聞かせて下さい。」
悪魔(仮)がニヤリと笑い、私はコクンと頷いた。
「"かしこさ"は、安易だけど、魔法世界に生まれ変われるんだから、魔法をバンバン使ってみたかったから。あと…情報が欲しかったからかな。転生先で言葉がわからなかったり、常識がわからなかったりして、路頭に迷いたくないし。あ、でも全部一気にわかっちゃうのは、つまらないかも…。」
いきなりネタバレされるようなもんだからね。
う~ん。
「では、それはうまく調節しておきましょう。"うんのよさ"の方は何故ですか、こちらが意外でした。」
「運が"3"だよ!?転生した途端に死亡も有り得る。」
あと、一生「不幸だ…」と嘆くのはごめんです。
「単純な理由で大変結構。」
悪魔(仮)はククッと笑った。
「もう変えられませんよ?本当にいいんですね…?」
「…うん!!」
約束の石の"かしこさ"と"うんのよさ"に、無限大、∞が刻まれた。
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