残念な神様はテンプレのはず。

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「正直に言っただけなのに…」 そっと頬をさする。 「ダメージはないはずですよ?俺は殺るなら自分の手で殺る派ですから。」 たしかに肉球のような優しさに包まれました。 「ご期待に添えず申し訳ないですが、今回は裏はありませんよ。神からの依頼です。」 「…じゃあ、テンプレだけど、想像したものを自分で作れる能力をちょうだい。」 「わかりました。」 バチン! 悪魔(仮)が指を鳴らすと、一対の手甲が現れた。 柔らかい革のような材質だが、甲の部分は固く、左右どちらも、大きな丸い水晶のようなものが埋め込まれている。 「これをつけてください。」 「…すっごいすっごいどっかで見たことある…!」 なんだっけコレ!!なんだっけ!! 「ヒントは"レ"」 「中途半端に気になる!」 バラエティーで急に使われる効果音やサントラが、どこの出自かわからないもどかしさに似ていました。
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