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悪魔(仮)が再び手を翳すと、辺りが暖かい光に満ちていく。
「では、転生者佐藤永夢、あなたを”神に愛されし世界『バース』”へ転生させます。」
「そんな厨二世界とは初耳ですが。」
「今はじめて言いましたから。」
永夢は「ふう」とため息をつく。
「ま、いいや。色々ありがと。えと……」
悪魔(仮)はフッと微笑んだ。
「…アカツキ、と。」
アカツキ…ね。
え、でも確か…セラフィムさんからの手紙には…
「ルシ…」
「その名を口にしたら今すぐ殺します。」
「アカツキ把握!色々ありがとうねアカツキ!元気でねアカツキ!」
堕天使だろうが悪魔だろうがベトベ卜ンだろうが私に実害がなければ何でもよし!!というか触らぬアカツキに祟りなし!!
「はい。その名前嫌いなんで…脳髄に叩き込んでおいて下さいね。」
アカツキはにっこり笑う。
おk、骨の髄まで叩き込んだ。
ま、もう二度と会わないけどね。
「では…期待します永夢。面白い人生を…」
目の前が、白一色で染まっていく-。
「…セラとミカにせがまれて、仕方なく来てみたが…なかなか面白い収穫だったな。ククッ…これからが…楽しみだ。」
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