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私は一人、光の中を流されていた。
「すぐ転生すると思ってたけど…こういう感じなんだ。このあとはテンプレなら、目が覚めたら」
体が縮んでしまっていた!
「…じゃなくて。」
一人ノリツッコミはやっぱり厳しいものがあるね。
「だいたいが、森の中で目が覚めて、ヤンデレストーカーにあったり、お姫様…私は女だから王子様か。まあそういう出会いがあって、で、襲われてるから、魔物と初戦闘が待ってたりするわけだ。……」
ヤンデレストーカーも王子様もごめんだけど…
「わくわくするねっ!」
初魔法に初戦闘っ!
リアル厨二体験ですよっ!正直心躍るね!!
ポキポキと指を鳴らす。
「ん?」
光が一際輝きを増していく。
「出口……!!!」
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「うっ…」
恐る恐る目を開けると、目にも鮮やかな緑。
頬に柔らかい草の感触がした。
むくりと起き上がる。
「……」
すぐそこに鬱蒼とした森が見える。
「おしい!!」
私は森の一歩手前にいた。
絶対ヤツのありがたいご考慮ですねわかります。
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