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「なんかもういいや、行こうか、えっと…」
「ピイ(ショウ、フェニックスのショウ)」
「ああ、フェニックスなんだあ♪ 通りで羽根が虹色で綺麗だなーって思ってた♪」
ショウが悲しそうに俯く。
「ピ…(それは…)」
「待ちなさいよ!!」
私のふわふわピカピカの羽根撫で撫で癒しタイムを邪魔してまでいいたいことがあるというのかねっ!?
牽制の意味をこめ、ビッ○をガン見する。
「まだ何か用なの?モブビッ○。」
「誰がモブ○ッチよ!!いいからソレを返しなさい!!馬車が倒れて檻が開いたから焦ったけど、それはもとは私のものよ!お父さまに貰ったんだから!!」
私の…『もの』…?
「…どういうこと?」
「お父さまが森の外れで見つけてくれたのよ!綺麗な毛色の魔物だし小さいし、おもちゃにでもしなさいって!!今日友達とソレで遊ぶんだから!!返しなさい!!」
…ソレ『で』遊ぶ…おもちゃ…
「…ふう。」
ショウを降ろし、しゃがんで優しく撫でる。
立ち上がり、にこりと笑ってみせた。
「……ああ、そっかごめん。モブ○ッチなんかじゃなかったよね。」
「当たり前よ!!」
「さよなら、糞ビッチ。」
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