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「知らない天井だ」
「いや、まず天井ないから」
ご察しの方もおられるだろうが、俺は今辺り一面が真っ白い場所にいる。
テンプレ通りだと俺は死んだのか?
「いや、死んではないよ?」
そう思っているとさっき俺のネタにツッコんだやつが答えた。
これまたイケメン、もしくはジイさんの神様だろうと思いながら上半身を起こしてそいつを見た。
「......ホタル?」
「節子、それドロップやない、おはじきや!」
「神よ、あれを見て吹いてしまった俺をどう思う?」
「人間のクズなんじゃないかな?」
なるほど、どうやら神であっているらしい。
「まぁ人間で言うところの神であってるけどね。でもなんで確信してないの?」
「発光している丸い物体Xをどうやったら神様だと思う?」
パッと見、雷○虫に見えたしな。
てか大体が人の形をしているんじゃないのか?
「あぁそれは人が勝手に作り出したイメージに過ぎないよ。
人って自分と違っている物、または者を畏怖したり差別したり、はたまた尊敬したりするでしょ?
だから自分たちに都合が悪い神は化け物の姿してたり、良い神は人の姿してるんだよ」
「なるほど」
じゃあ携帯小説で出てくるような神はいないのか。
「いや、いないこともないよ?」
「えっ、いるのか?」
「いるよ。まぁ神は神でも神人(しんじん)っていう部類に入るけど」
「涼宮?」
「あんなストレス発散巨人は嫌だよ。神人っていうのは君たちと同じ人の姿をしている神のことだよ」
「へぇ~じゃあその神人とあんたとの違いってなに?」
やっぱり疑似ホタル(神)と神人は違う存在なんだろう。
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