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俺の言葉を聞いて、神は愉しそうに笑った気がした。
「だからさっき言ったじゃないか、"知らないことはない"って」
「.......なるほどな」
じゃあさっきまでの"芝居"も無意味だったってことか.....さすがにマジもんの神には通用しないみたいだな。
「いや~~あんなに楽しく話してたのに腹ん中じゃあ僕をどうしようか考えてるから怖いよね~~。初めのうちは殺そうとしてたしね~~」
「んだよ、そっちの真眼まで使えるのかよ...さすが神だな、チートすぎる」
真眼なんて今まで一人しか見たことないぞ......てか真眼使えるなら俺の目的もわかってんだろ?
「うん、元の世界に戻して欲しいんでしょ?まぁしないけどね」
.......この野郎
「怖いな~~~あくまで今はしないって事だから、そんな僕を殺す手順とか考えないでよ」
「................"今は"、ねぇ..」
ホントに帰してくれるか疑問だがな。
「大丈夫、神様は嘘つかないよ」
「その昔何度も騙されたけどな」
「あんなインチキ神達と一緒にしないでよ。だいたい神が嘘つく必要ないでしょ?」
「あ~~~その言葉もすでに一度聞いた」
つーかこいつわざとやってねぇだろうな?
「うん、わざとだよ」
「..................」
「うわっ怖っ!!!無言の殺意めっちゃ怖っ!!!」
....................はぁ...
俺は殺気をあてるのをやめて立ち上がる。
「あれ、もうやめるの?今のは僕でもブルッてきたのに」
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