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「よこやまくんっ!」
「うおっ、びっくりした」
楽屋の扉を開けた途端、物凄い勢いで飛びついてきた恋人。
ギリギリ受け止めたけど、すばるやったらひっくり返ってるわ。や、まず、すばるに飛びついたら俺泣く。なんで俺ちゃうねんってめっちゃ泣く。
「よこやまくーん?」
腰に抱き着いてるのに、一瞬にしきどのこと忘れてた、ごめん。
「なん?どうしたん?」
「んー、なんもないけど…」
「んん?」
「………」
おいおい、下向いて黙ってもうたぞ。え?どうしたらいいん。
「にしきどー?」
「…あのな」
「うん」
「よこやまくんドラマやん」
「うん」
「ぜんぜん会われへん」
「うん」
「寂しかった」
更にぎゅうって抱き着いてきて、顔ぜんぜん見えへんけど、むっちゃ可愛い。
でも、ちょっと心臓痛い。忙しいからって理由で、ろくに連絡とってなかった。にしきどにめっちゃ我慢させてたんや、俺あかん奴やん。
「にしきど」
「ん?」
「毎日、連絡する」
「え、でも、よこやまくん忙しいから…」
こんなにも俺のこと考えてくれるんや。なんで今まで気づいてやれんかったんやろ。めっちゃ心臓きゅーってなる。なんか、もう…
「好き」
「ぅぇ?」
「めっちゃ好き、愛してる」
「…おれも、」
「ちゃんと連絡する、寂しいときは言って」
「…うんっ!」
今まで以上に、もっともっとにしきどのこと大事にするから。
END
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