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「〔フレイの、ばかーっ!!!!〕」 いきなり『聞こえる』絶叫は紛れもなく由宇紀ちゃんのもので、2人に用が有ってリビングに向かっていた私は思わず耳を塞いでいた。 耳塞いだって『伝わって』くるものは聞こえなくなる訳でもないのだが。 その直後。 ばたん!、とリビングのドアが閉まる音と共にまるでジャギャラドが突進してくるような凄まじい振動。 振動の元凶は、由宇紀ちゃんだ。 「〔もう、知んないからっ!!〕」 私の事など気が付きもせずそう言いながら由宇紀ちゃんは自室へ。 又しても大きな音でドアを閉める音が聞こえる。 肩を竦めてリビングへ向かう。 又派手な喧嘩してるなあ、と言うのが私、イリューア・メイヤーの感想だった。
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