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本日夜半から帝都に戻る。 本来日帰りも可能なのだがそれでは余りに慌しい。 どうせならゆっくりしたい、と、そう思う。 「良いなぁフレイは『公休』扱いでさー? 私は欠席じゃない。 …… やっぱり行くの止めよっかなー?」 ベッドの上で不貞腐れている愛しい君の頭を軽く撫でると、『又そうやって子供扱いするんだから』と言って余計に膨れてしまった。 「仕方が無いだろう由宇紀。 大々的に『私の妻だ』と言って良いのなら公休扱いにも出来るが、それを望むのか?」 途端に慌てて首を振る由宇紀が可愛くて仕方が無い。 「やだそれ困るしっ っていやそのあの困るって言うのは身分的なものであってそのフ…」 「判っているよ私の君。 『この時』と『関係』を『望んだ』のは私だからね?」
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