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ダイニングで朝食を取って居る由宇紀の機嫌が宜しくない。 さっきのはやりすぎたか。 それとも足りなかったのか。 「朝っぱらから怪しい雰囲気作りしなくたって良いじゃないよったく。 身体がいくつ有っても持ちゃしないしっ」 …… やりすぎた方だったか。 『本心』を知りたくなって『中』を伺おうとして、止めた。 兄との約束が未だ引っかかっているから。 あの日から由宇紀の『心』に触れるのを避けている。 普段もそれほど『視ている』訳ではないが、今は意識して遮断しているのだ。 今日でもう一週間、いや5日経った。 今の私は『由宇紀に飢えている』のだろう。 いつも以上に肌に触れている時間が長くなった。 『心』に触れていない分『身体』に触れているのだと、由宇紀に言ったら苦笑いをされてしまった。
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