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全く、信じらんないっ!
一応私も女の子の端くれなんだからっ!
あそこまで『乙女心』を判ってくれない偏屈だったなんて!
キャリーケースを引き摺りながら実家に帰る道をとぼとぼと歩く私。
こうなったら実家に篭城してやるんだからっ!
誰も付いて来ていない事を確認しながら路地を曲がる。
街中の監視モニターに介入して私のパーソナルデータだけは開示しない様に仕組んだから誰にも私の居る場所は判らない筈。
……フレイがその気になればあっという間に私の事見つけちゃうんだろうけれど。
「今の所はその気も無いって訳ね。
直ぐに戻るとでも思ってるのかしら」
独り言を言ったら又頭に来て、目の前に落ちていた石ころを思いっきり蹴飛ばしてしまった。
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