春の乙女

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それは僕、森宮炎司(もりみやえんじ)。 2年目の4月の事であった。 「鶴見翼(つるみつばさ)と申します。どうぞよろしくお願いいたします」 丁寧な物腰と声。 背は低く、愛らしさを強調している身体。 幼さを強調する顔、ぷにぷにと柔らかそうな頬にまん丸な青い瞳。黒髪をリボンで左右に結んだツインテールの少女が、そこには居た。 これが彼女、上の上にランク付けされるだろう美少女(いや、美幼女)、鶴見翼の転校初日の出来事だった。
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