エリー誕生日小説

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始めてあずま達に会ったのは、エリーが医者として父の手伝いをしていた頃だった。 軍の仲間を求めているというあずまに「軍」は人の命を奪うと考えていたエリーは、最初断った。 けれど、近くで起こった魔物の襲撃を死人一人出すことなく鎮圧してくれたあずまたちに、感謝と尊敬をした。 自分も強くなれるだろうかと、強くなれば人を傷つけず守れるだろうかと。 そうして仲間になったエリーと、エリーが入る前から入軍していたバットとの仲は最悪だった。 他人を信用せず口をひらけば皮肉がとびだすバットに、エリーも毎日つっかかりいがみあっていた。 確かに今はそんなこともないし普通に会話だってする。 けれど、どうしたらそれが好きとかいう話になるのだろうか。 エリーはバットの突然の告白にどうしたらいいか分からなかった。
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