-鎮魂の黄昏-

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-江戸地方裁判所- 判事「被告人、土方十四郎、先の大久保氏殺害と江戸城衛兵・見廻組隊士ら数百名殺傷、及び見廻組副長・今井信女に対する強制猥褻、並びに江戸城損壊とビル倒壊というこれらの犯行、間違い無く、被告一人による犯行であるか?」 土方「間違いありません。」 土方は逮捕後直ちに起訴され、各々の罪状について反論する事無く罪を認めた。 検事「被告が犯行に使ったと見られる刀は、それぞれの事件の目撃例と一致しております。 もはや弁明の余地は無いと思われますが、弁護人の見解をお願いしたい。」 弁護士「土方十四郎本人はその刀により犯行に及んだ事を認め、罪そのものに対しても全て受け入れると言う事を私に話しました。 ただ、精神鑑定、及び犯行の理由等、まだ結果理由が判然としていない中、即時判決に至るのはどうかと思います。また、警察官の職務として認められる件5件に関しては無罪が妥当だと判断されます。」 検事と弁護士の討論は既に2時間程続いていた。 そんな折、法廷に突如現れたのは、征夷大将軍、徳川茂茂だった。 †
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