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世界はまるで花畑のようだ。
私には見えている。
万物に咲く、色とりどりの華が。
「いってきます!」
よく晴れた朝、私はいつものように元気に家を飛び出した。
玄関の戸が閉まる間際、お母さんの「いってらっしゃい」の声が聞こえた。
私が住んでいるこの町は都会から少し離れたちょっぴり田舎な町。
でも、少し電車に乗れば大きな町に行けるし、スーパーもコンビニもちゃんとある。
都会よりもずっと自然がある、この町が私は好きだった。
私が通うのはこの町に一つだけある高校。
私は川沿いの土手を歩く。
朝日が水面に反射してキラキラと輝いていて、今日も一日いい日になりそうな予感がした。
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