コロシアイ

始まりの後悔

「「「っっ!!？」」」

「ありがとう…あなたとは仲良くなれそうだわ」

「…早くしろよ」

「分かってるって………さてと……私に声をかけたこと……後悔してる？」

震えているＡ、Ｂ、Ｃ
恐らく後悔してるだろう
かわいそうな奴らだ

「…悪かった…ゆ……許してくれ…もう…もう…もうしないから…許してくれ…」

Ａが謝ってくる

「………………嫌…許さない…」

少女は躊躇なく催涙スプレーを顔に拭きかける

「うぎゃあああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

狭い通りに叫び声が響き続ける
……さすがにやり過ぎだと思う

しかし
さっきから噴射し続けたためにスプレーの中身がなくなってしまう

「はぁ……高かったのに…あっという間になくなるわね…」

少女は独り言を呟きながら鞄から新しいスプレーを取り出す

やめる気はまだないらしい

「さあ……準備は良いかしら？」

止めなければいつまでするか分からない

それに…忘れたい何かを思い出す

「嫌だ!!!!やめてくれ!!!!」

突然ＡＢＣが叫ぶ
そして目の前にいる少女に情けをこう

何だか嫌で見たくない
思い出したくない

「……やめてくれ…助けてくれ」

『やめて!!!!…それ以上しないで!!!!!!』

「嫌よ」

『…嫌だ』

「もう…しないからお願いします…これ以上しないでくれ……」

『……分かったから…もうそれ以上しないで……』

「……嫌よ」

『……嫌だね』

思い出してしまった

「っっ!!!!……もう良いだろ…やめろ…」

「…？…何言ってるの？…まだまだよ…？」

「もう良いからやめろ!!!!!」

スプレーを奪い取る

…が相手は女という油断が少しだけ生まれる

瞬時に少女は僕の顔の近くにスタンガンをセットする

「…何をするの？あなたがやっても良いって言ったんじゃないの？」

少女は話しながら電源ボタンをカチカチ動かす