始まりの後悔

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「…本当に残念な奴だな」 「あなたに言われたくはないわ」 「………お前らは本当に余裕なんだなぁ」 バチンッッ!!!! 少女は平手打ちで顔が横にぶれる 「お前はまだ無駄口をたたけるのか?」 「…………」 「なめやがってよぅ!!!!」 「おい!!!!本当に……」 「お前はまだ他人のことを心配出来るのか?」 ドスっ!!!!!!! 「うっぐ…………」 また衝撃が体中を伝わり体が悲鳴をあげる 次に受けたらパトラッ●ュ並にヤバい状態だ 一方で少女は僕とは違い平手打ちだ それでも少女を殴らせ続けるわけにはいかない さっきは躊躇したが……助ける方法はある 少女の鞄から催涙スプレーか何かを取り出せれば良い それは失敗する確率はだいぶ高いために実行できなかった だが今しなければもうチャンスはない BとCの注意が少女にいっている今なら取れるかもしれないが…… 「……何考えてんだよ」 このヘドロAからまずは逃げなければいけない 「おい…何か言えよ…」 考えを悟られてはいけない 何か適当な事を言ってごまかし 何かのチャンスで鞄まで走れれば… しかしAはせかす 「だから何か言えや!!!」 「…し……知って…いるか?」 「…何がだよ」 「…あの……3秒に1人の割合で恵まれない子供が死んでるって……こと…」 「……だから?」 「今…お前が生きてる時間は…子供達が生きたかった時間……だぞ」 「………お前は頭にうじむしでも飼ってるのか?」 ……自分でも否定は出来ない
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