始まりの後悔

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「…どういう意味かしら?」 「そのまんまの意味だっつーの……お前と関わったせいで…殴られたり、蹴られたりしたし………って」 大切な事に気づく 今から学校に行っても一時限に間に合わないことに 「ったく……欠席したらうるさいんだぞ」 「あら……あのまま学校に行っても間に合わないんじゃない?」 「……そういう、お前はどうなんだ?」 「…わ…わわたしは別に良いの!!!!……ここに引っ越して来たばかりだから…」 目を泳がせる 「…ふーん…じゃあ何故に制服?」 服装について聞いてみる 「…あっ……それは……」 「……お前も遅刻じゃん」 「それは!!!!……アイツらに絡まれた………から」 「さっき引っ越して来たばかりとか言ってたけど……まさか…転校初日とか?」 適当に聞いてみる 「…………ははは…笑える」 「まさか図星なのかよ」 「……変な所でカンが働くわね」 馬鹿な奴だ……ってそんなことより 遅刻するよりも気になる事が一つ 「…それよりも!!!お前は何でコイツらに絡まれたんだよ」 「…?…それは簡単なことよ……電車の中でアイツらがやかましく騒いでいたの」 簡単にあんな奴らに絡まれたら一たまり無い しかし イチイチ指摘するのもめんどうくさくて少々のことは目をつぶる 「それで?」 「私は『うるさいなぁ…』と思ったわ…」 「まあ誰でもそう思うなぁ」 「それで……うるさいから黙らせようとしたの」 人はそこを我慢するんだがな 「うんうん…それで?」 「それで…まず催涙スプレーを使おうとしたんだけど……狭い空間で使うと私も被害を被るかもしれないから使えなくて…」 そんなことを考えれるのに何故催涙スプレーを俺の近くの奴に使ったのだろう 「スタンガンじゃあ近距離に近寄らないとダメだし……」 普通の人ならそこで諦めるんだが 『催涙スプレーがダメなら…スタンガン!!!!』 という発想がある意味素晴らしい
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