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「じゃあどうして?」
「あなた……少し鈍いわね…ヒントは私が女の子ってことね」
もう一度考えてみる
今度はヒントまであるんだ分かるはずだ
考えるんだ
少女が女の子という事で考えてみるんだ
目をつぶり
静かに考えてみる
それでも結果は………………分かった事はただ一つ
「……ヒントでそんな当たり前のこと言われても…」
「…やっぱり人を怒らせる天才ね」
本当に自分は馬鹿なのか
「もう…分からないから教えてくれ」
「はぁ………」
少女は深くため息をつき答えようとする
「私はね……
うれしかったのよ…『あぁ……』てもらえて……
それに『うぅ……』たいぐらい『いぃ……』になれるかもしれない人に会え…って」
「…いつから日本語に悲痛な声をいれるようになった?」
「違うわよ…アイツらよ」
指差した方向にはヘドロ達がいる
たださっきの横たわっていた奴らと違うのは
横たわっていたA、B、Cが立ち上がろうとしているところだ
「……ヤバい感じだな」
「そうね……もう一度やっとく?」
スタンガンをちらつかす少女は笑いながらとても危険な香りをちらつかせている
「……懲りない奴だな…もうやめておけって…」
少女の手を引き歩き始める
「あら…逃げるの?」
「当たり前だっ!!!
つか……もう学校行かないといけないしな……お前……どこの高校だ?」
少女の制服は僕の通っている高校の制服とは違う
「さあ転校したばかりだから…高校の名前覚えてないのよ」
路地裏から出るとすぐに駅に着く
「この駅の近くにあるって聞いてたんだけど……それよりもさっきの話聞いて欲しいんだけど…」
「…お前は駅を降り間違えてるな…この駅の近くは俺の通っている高校だけだからな」
少女の制服は違う高校の制服だと判断して行ってみる
「あら…そうなの……それよりも話を……って」
「じゃあ僕は二時限に間に合わせたいから行く……もう喧嘩売るなよ…」
「ちょっ…話を聞いてから……」
「じゃあな!!!!!!」
一気に少女のことは無視して走り出す
後ろから少女が僕を呼び止める声がするが無視して走る
とにかく
少女と関わった時間で分かったことは
『アイツと関わってればろくな事がない』
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