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「そんなことよりもだ…何でこんなに騒がしいんだ?……授業はどうした?」
ちょっとした疑問
確か…今の授業は英語のはずだ
「そんなことよりもで済ましたくはないんだけどな……まぁ良いや、前から山田が言ってたじゃん、転・校・生が来るって、今はその転校生待ち」
祐介は胸を張り、希望に溢れた顔をする
しかし
僕は嫌な予感がして、不安で顔を曇らせる
「…良いね…転校生」
「うんうん!!!!!!良いよね!!!転校生!!!しかも!!!……女子だよ、女子!!」
嫌な予感が確かなものへと少し近づく
「…普通は朝に転校生の紹介ってするんじゃないのか?」
「聞いた話だと、その転校生は遅刻してるらしいよ」
転校初日に遅刻した奴なんて……
どんどん確信に近づいて行く
「…けど何で2時限にするんだ?」
「さっき連絡があったらしいよ、『今駅にいる』ってけど…道が分からないらしいから山田が迎えに行ってるらしいよ」
「なるほどな…で……どんな女子なんだ?」
「…桜っちが女子の話をしてくるなんて珍しいね」
「…何でも良いから、教えてくれ」
「…カワイイか不細工かってこと?」
「発言がストレートすぎる!!!女子からの視線が痛いぞ!!!!」
コイツは何でもオブラートに包まずに言う癖がある
そんなことを無視せずに祐介は話続ける
「………転校生見た奴は……転校生はカワイイってよ!!!!!」
「…あのさ…できれば髪型を教えてほしいんだ」
「……髪型?」
「…そう髪型」
確かに自分でも変なことを聞いていると思うが
少女はロングヘアーだった
つまり
違う髪型ならば噂の転校生は少女ではないということになる
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