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……今、僕は有野川という川の河川敷で身を伏せて後悔している
そして
今日は平日で、しかも真昼間
こんな時間帯に学生である僕がいるのは、僕が通う高校の行事の一つ『川参り』である
昔、川が氾濫を起こした時に川に流された人々にお参りをする…ってのが始まりだったらしい
が
今は高校から川までの10キロぐらいを歩く、遠足となり
しまいにはバーベキューをするなど、目的を忘れてしまっている
そんな
楽しいはずの遠足で僕は後悔している
理由を話すのは簡単である
「桜くん……これって大丈夫なのですか?」
「…大丈夫さ!!!マリア!!!桜っちはきっと、何か考えてくれているよ!!!!」
この馬鹿2トップがいるからだ
いや、言い直すとすれば
「「………桜(くん)(っち)来たよ(です)……!!!!」」
「桜くん達……どこかしら?」
この馬鹿を含んだ、馬鹿3トップのせいである
「…どうする?桜っち?」
「…行くの…ですか?」
二人は不安そうな顔をしながらも戦おうとしている
行くしかない
「…行こう……チャンスを待ってもダメだ…自分でつくるがチャンスだ………多分」
二人に意思を伝え
「分かったよ………あれから離れたら…3、2、1で一斉に行こう…OK?」
「うん……」
戦う決意をする
「……どこにいるのかしら…」
風花は例の物から離れていく
「……行くぞ………3、2、1………今だ!!!!!」
僕達は走っていく
缶コーヒーの空き缶目掛けて
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