改めて後悔

2/10
前へ
/45ページ
次へ
……今、僕は有野川という川の河川敷で身を伏せて後悔している そして 今日は平日で、しかも真昼間 こんな時間帯に学生である僕がいるのは、僕が通う高校の行事の一つ『川参り』である 昔、川が氾濫を起こした時に川に流された人々にお参りをする…ってのが始まりだったらしい が 今は高校から川までの10キロぐらいを歩く、遠足となり しまいにはバーベキューをするなど、目的を忘れてしまっている そんな 楽しいはずの遠足で僕は後悔している 理由を話すのは簡単である 「桜くん……これって大丈夫なのですか?」 「…大丈夫さ!!!マリア!!!桜っちはきっと、何か考えてくれているよ!!!!」 この馬鹿2トップがいるからだ いや、言い直すとすれば 「「………桜(くん)(っち)来たよ(です)……!!!!」」 「桜くん達……どこかしら?」 この馬鹿を含んだ、馬鹿3トップのせいである 「…どうする?桜っち?」 「…行くの…ですか?」 二人は不安そうな顔をしながらも戦おうとしている 行くしかない 「…行こう……チャンスを待ってもダメだ…自分でつくるがチャンスだ………多分」 二人に意思を伝え 「分かったよ………あれから離れたら…3、2、1で一斉に行こう…OK?」 「うん……」 戦う決意をする 「……どこにいるのかしら…」 風花は例の物から離れていく 「……行くぞ………3、2、1………今だ!!!!!」 僕達は走っていく 缶コーヒーの空き缶目掛けて
/45ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1人が本棚に入れています
本棚に追加