改めて後悔

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「……どうしたんだ?」 無視するわけにもいかず聞いてみる 「……それって 『クラスからはぶられた人』が集められてるってこと…じゃないのかしら………」 祐介を見て気がついたのは残念だ 「…とにかく!!!…これで決まったね…」 祐介は聞かなかったフリをして話を進める とにかく、これで残念な班のメンバーが3人決まった ………絶対に何か問題起こすだろうな それから、変な奴らに好かれたのを後悔しつつ、黒板を見てみる 「…うん?……」 そこであることに気づく 他の班との違い ……他の班は四人いる 「…おい、祐介……」 「うん?どうした?」 「…もう一人は誰なんだ」 クラス内の一部が少し静かになる ………どうしたんだ? 「……桜っち…何かまずい事言った?…」 「?…何も言ってないはずだけど」 そんな中で、ある消えそうな声が聞こえてくる 「あのっ…私の班がないです………」 クラスの端の方から声がして振り向く 「……私の…班が…ないです」 声の主である少女は 少し髪が金髪のような少女が申し訳なさそうに手を挙げている すこし、ハーフみたいで すこし、不思議な魅力がある クラスメイトだが初めて見た気がする 「……マリアさん…だっけ?…入れば良いじゃん!!!…桜っち良いよね?」 マリアという名前に違和感を感じさせない、そんな少女と 周りの一部の空気がおかしいことを考えながらも否定する理由がないため 「…別に良いけど…」 祐介も察しているが 「…風花さんも良いよね?」 それでも 風花は別に気にとめていないようで 「どうぞ、良いわよ」 マリアは…かわいらしく微笑む 「あ……ありがとうございますです!!!!!」 このとき クラスの男子が動きを止めてマリアを見たのは気のせいじゃないはず この少女が何故……クラスからはぶられていたのかは……まだわからない
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