始まりの後悔

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いつも通いなれた道を通れば 山の急な斜面にみかん畑が見える この寂れた町の唯一の特産品と言っても良い 360度見渡せば山ばかりのこの町にうってつけだろう 駅に着けば予想通り誰もいない3番ホーム しかし誰もいないのが好きだからたまに遅れたりしてしまうこともあるため遅刻するのが嫌だというわけでない そして 駅に着けばちょうど電車も着いていて10分ぐらい電車に揺られて着いた駅にはいつも誰もいない 「……はずなんだけどな…」 無人のはずのホームには無表情の少女と騒がしい少年達がいる 少年達は少女に話かけて(騒がしく)ただ困らせている ある意味 男子高校生の憧れのシチュエーションだ
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