始まりの後悔

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少女と少年は電車から下車した僕を一斉に見る 少女はチラリと僕を見る 少年はあぁ?と僕を見る 目を合わせてはいけないとヘタレーダーが感知していた。とにかく今はここを通りぬけなければならない ほぼ無視をしつつ 少女と少年(20~25歳)が争う横を通る 少女はおそらく僕に助けを求めてきた おそらくここで… 少女にとってのヒーローが誕生する しかし僕は 限りなく無視に近い視線で返す 目を合わせないアイコンタクト 少女はそれでも無表情で 僕はそれでも無視して歩く 「あっちいこうぜ…なぁ…」 少年(人生というレールに逆らう者)は少女を監視カメラの死角に連れていく 少女はただ抵抗せずに引っ張られていく 考えたくないことをしたいんだろうこの馬鹿達は しかし監視カメラの死角に連れていってもその前に監視カメラに写っていることに気づかないのだろうかと考えつつ 僕は少女が連れて行かれた方へと歩いていく
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