始まりの後悔

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少女を助けることは本当に面倒臭いことだが このあと何か起きれば連れて行かれた現場を見て何もしなかったとして批判を受けるのはもっと面倒臭い 「………後悔だ」 つぶやきだけを残して少女を追いかける と言ってもそれだけが理由ではなく少女が何故か気になったと言うのも理由の一つだからだが…… 追いかけてみれば駅を出たすぐ裏道から声がもれてきている 「だからさぁ……すぐに終わるからぁ行こうよ…なぁ?」 「……………」 「シカトしないでいこうぜ」 「…………………」 「………ちっ」 「こいつさっきから無視しやがって…」 有りがちなシチュエーション 馬鹿が少女をナンパしようと頑張ってる ……さて…いつ助けに行こうか… 馬鹿達は少女を必死にナンパしている 少女は馬鹿達を完全に無視をしている ……何かアクションがほしい 少女が嫌がっていれば何か理由をつけて走って連れ出せるだろう 馬鹿が少女に手を出し油断していれば必殺技シャドウ・ジャンプ・キック(不意打ち)をして少女を連れ出せる しかし何もない状態で連れ出せば花が綺麗な川に僕が連れ出される 不意打ちだって相手が手を出したから出来る技であって何もない状態でする勇気はない なぜなら僕はヘタレだから
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