あの日から

4/16
前へ
/88ページ
次へ
「えっと…、わ、私好きな人が…」 好きな人がいなくて。 そう言って断ろうとした。 「好きな人がいないなら、俺にすればいいよ。」 私の言葉をさえぎって、彼は軽く言った。 …え? ……えぇ!? 固まる私の、体を抱きしめ追い打ちをかける。 「俺が紗耶の、最初の好きな人になりたい。今は好きじゃなくても…絶対好きにさせるから。」 力強く囁かれたその言葉から、彼の強い強い意思が感じられた。
/88ページ

最初のコメントを投稿しよう!

13人が本棚に入れています
本棚に追加