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「...気付かれない為にもここはとりあえずふたてに分かれるぞ。」 チッと舌打ちしながら優人は苺花の手を取った。 「俺と苺花はこの階段を下りるから、お前と輝はそこの男子トイレにでも隠れてろ。行くぞ苺花。」 「うっうん。二人とも、気を付けてね。」 そう言いながら二人は静かに階段を降りていった。 「綾瀬、俺達も隠れるぞ。」 「あ、うん。」 俺達も俺達ですぐ側にあったトイレへと駆け込んだ。 * 「...もうそろそろいいだろ。」 あっきーが外の様子を伺いながら言った。 「優人や苺花大丈夫かなぁ。」 気のせいかもだけど、さっきの足音階段を降りていったような気がしたんだ。
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