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世界のどこかで事件は必ず起こっている。
雲一つない青い空の下、それは起こっていた――――。
「すみません、僕、今日はお金持っていなくて...。」
とある学校の体育館倉庫裏では、一人の 男子を数人の不良達が取り囲むというドラマで見るようなかつあげが行われていた。
「あぁん?俺の言うこと聞けねぇっていうのか?!」
「金が無いならお前にもう用はねぇよ、 おい、やっちみおうぜ!」
「そうだなぁ...よし、どこの骨から 折ってほしいか言ってみな。」
不良の一人は手首をポキポキと軽くならし、一歩、また一歩と男子に近付いた。
「...だ、誰 か....!」
男子が思わず目をつぶった時―――。
「おやめなさい!」
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