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「遅くなってごめん!」
俺は物置部屋と書かれたプレートがかかっている教室のドアを開けた。物置部屋と言っても、ここは歴とした俺達の部室だからね!
ドアのすぐ向こうには、鼻が高く、眼鏡を掛けているモデルみたいな顔立ちの人物がいた。
「遅い!」
そう言って眉間にしわを寄せ、一番に出迎えてくれた(?)人物は、俺の親友の木村 優人。マモルンジャーのメンバーの一人で、めちゃくちゃイケメンだから女子にモテモテ。けど、名前は優しい人と書くのに超がつくほどのどS。コイツだけは絶対敵に回したくない!
「ご、ごめん...。」
「メロンパン。」
「買ってきました。」
優人にメロンパンを渡していると、くりくりとした目に、可愛い密編みをぴょこぴょこと揺らしながらこっちに向かってくる人影があった。
「って言うか燕ちゃん!どうしたのその体...傷だらけじゃん!!」
「あ、苺花。」
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