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幽霊ってなんでしょうね。
そう切り出した相談者はかれこれ小一時間は幽霊に関した談義を1人で喋っている。
バヤは落ち着きなく身体を揺すり
正面に座る女性をチラチラ見やる。
「物の本で調べて見たらですね、死後に人の体から抜け出した魂やこの世に未練を残した霊だとか。」
べらべらと良く口の回る女性だ。
ん・・?舌か。
仮にも「あやかし相談」などという看板を揚げて・・・揚げさせられている立場だが
気の利いた返しなどあるわけでもなく閉口している。
全く本題に入る気配がない
寝起きに呼び出されて
頭がうまく働かないままじっとやりすごす。
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