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「あぁ…眠す!いや眠す!」
人気のない路地で呟く
一人の女性
上姫 菜月
殺し屋である
彼女は殺し屋の組合に登録していて
そこからのメール等の連絡で仕事を受ける形をとっている
「…情報じゃこの辺にターゲットは来るはずだけど…うぁ…眠す…いや!眠くない!ぬぉあ!」
彼女は強い睡魔に襲われている
なんといっても
現在の時刻は深夜3時頃である
「くそ…早く来い!ターゲット!そして早く死ね!去ね!」
「…あ、来た。」
深夜3時を10分ほどすぎた頃
彼女のターゲットは現れた
「やほー!こんにちは!いや、こんばんは!」
「!!…え?」
「えーと…ん~自己紹介とかめんどくさいから省略ってことで、用件だけ伝えるね。」
と言って拳銃をターゲットに向ける
「死んでください♪」
「…えっ?…っ!?」
数秒の沈黙
そして
「あ、特に異論が無いなら撃ちますが?」
「!いや、ちょっ、なっどういうことっ?!」
「ん~どういうこと?!、ときたかぁー…」
菜月は嬉しそうに頷き
続けて喋る
「簡単に話そっかー。私は殺し屋。あなたを殺すように依頼を受けた。だから今日あなたを殺す。…あ、ごめん、それだけなんだけど、なんか質問は?」
「質問っ…っていうか…な、なんであたしは殺されるの?」
「あ~ゴメンね、特に理由は聞いてないわ(笑)。心当たり、あるんじゃないの~?」
「無いですよ!!…もう…なんなの………あの…本当に私、殺されるんですか?」
「うん、殺すよ。はっはっは」
菜月のふざけた笑い声が静かに響く
「…ホントに?」
「うん。」
「どうしても?」
「うん。」
「ぐっ…こ、こんな…人殺しが…許されませんよ!!!」
「まぁ、法には触れるけどさぁ~諦めて頂戴よっ。」
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