殺し屋の日々 2

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11時すぎ 菜月は二度寝から目覚める 「…まだメール来ないのか。」 仕事内容のメールはまだ届かない そのとき ガチャ…ガチャガチャ! 鍵の閉まっているドアを開けようとする音がする 「んぅっ!?…」 菜月は声を出しそうになるが抑える そのドアの向こうの人物に違和感を感じたからである (…普通の人じゃないな…カンだけど…) ドアの向こうの人物が声を出す 「…いませんかー…『菜月』さん、いませんかー。」 「っ!!!!!??」 菜月はその瞬間 少しの恐怖と 大きな寒気を感じた 上姫 菜月 これは『殺し屋』 としての彼女の『名前』であって 本名ではない 電話で話した「錬馬」含め この『上姫 菜月』の名前を知る人物は少ない そして ドアの向こうの人物の声は 菜月の知らない声だった (…何で…名前を知っている!?) 菜月は出来る限り息を殺す 相手の正体が分からない以上 ここは居留守でしのごうと菜月は考えた 「…」 ドアの向こうの人物は諦めたのか 声はおさまり静かになった (帰ったか?…いや、わからないな…) 菜月は布団に入ったまま30分待機 … 何も起こらなかった (大丈夫か…何で…名前を知ってるんだ?…んー…。) 菜月は布団からでる (ま…考えても…) 「わかんねーーい!!!」 菜月は叫ぶ 慎重に大胆に それが菜月のモットーなのだ 「…あ、メール確認しなきゃ」 携帯を開く 「でも…真面目な話…ヤバイよな…」 菜月は呟く
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