予兆

5/6

24人が本棚に入れています
本棚に追加
/26ページ
どのくらい時がたったのだろうか? もしかしたら 長いこと時が凍りついたように感じただけで ほんの数秒しか過ぎていないのかもしれないが カナにはずいぶん時がたったように思えた。 カナは恐る恐る周りを見渡す。 私しかいない…よね… 確めるとカナはほっとため息をついて落としたスマホを拾った。 やっぱり、私しかいない…当たり前か… アパートの壁は薄い。時々隣の音が漏れ聞こえてくる事がある。 さっきの声も隣の音を聞き間違えたのだ。 きっとそうに違いない。 カナはさっきの事は忘れメールの続きをすることにした。
/26ページ

最初のコメントを投稿しよう!

24人が本棚に入れています
本棚に追加