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どのくらい時がたったのだろうか?
もしかしたら
長いこと時が凍りついたように感じただけで
ほんの数秒しか過ぎていないのかもしれないが
カナにはずいぶん時がたったように思えた。
カナは恐る恐る周りを見渡す。
私しかいない…よね…
確めるとカナはほっとため息をついて落としたスマホを拾った。
やっぱり、私しかいない…当たり前か…
アパートの壁は薄い。時々隣の音が漏れ聞こえてくる事がある。
さっきの声も隣の音を聞き間違えたのだ。
きっとそうに違いない。
カナはさっきの事は忘れメールの続きをすることにした。
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